依然として無くならない車両盗難。任意保険に加入していていればお金は返ってくるかもしれませんが、大切な愛車を奪われたときの精神的ショックはお金ではカバーできません。
こんな世の中だからこそ、愛車を守るためのセキュリティ対策は万全にしておきたいと思う方は多いのではないでしょうか。
この記事では、車両窃盗の最新手口とその対策について紹介しますので是非参考にしてください。
車種別盗難被害はランクルが一位
この調査結果を見るとやはり人気車種の盗難件数が多いことが分かります。
特に海外でも人気のランドクルーザー(プラド含む)は、ここ最近の盗難台数は1位となっています。
窃盗団の最新手口
これまで車両盗難の手口といえば、スマートキーの電波を経由しながらロックを解除していた「リレーアタック」が有名ですが、ここ最近では「コードグラバー」と「CANインベーダー」による被害が続出しています。それぞれの手口について説明します。
コードグラバー
コードグラバーとはスマートキーのスペアをつくる機器を指します。
窃盗の手口としては、犯人がコードグラバーを使ってドライバーが持つスマートキーのIDコードを読み取ります。コードグラバーは数百メートルの範囲内でIDコードを読み取れるので、読み取られるタイミングは車から降りた直後や買い物中など様々です。
コードグラバーはスマートキーのIDコードを読み取ると、アンロックコードまでも解読し、ドアの解錠からエンジン始動までが行えるようになります。IDコードが一致すればイモビライザーなどの車内外の盗難防止装置も作動しないので、犯人はドライバーが車を離れた隙にドアを開け、エンジンをかけて車を持ち去ります。
CANインベーダー
最近の車はボディに配線したCAN信号によって各部の動きを制御しています。そこへ特殊な機器をCAN通信のラインに繋いで操作することで、ドアを開けてエンジン始動までが可能になります。
CAN信号を侵略する手法のためCANインベーダーと呼ばれるこの手口。非常に厄介なことにキーが無くても盗める上に、車に付属されているセンサーでは異変を検知できません。
窃盗団が目をつける車の特徴
対策を打つ前に相手を知ることが非常に重要です。窃盗団が窃盗する車を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
・少人数で窃盗できるか
・短時間(約15分以内)に窃盗できるか
・目立たずに窃盗できるか
窃盗団は上記の条件にあった車を日々探して、条件に合った車があったら日にちを決めて段取りを計画して窃盗を行います。
逆に言えば、これらの条件に当てはまらない、「面倒くさい」と判断させた車は、ターゲットにされません。
対策をする際は上記の条件を意識して、窃盗団のターゲットにならないような対策を行うことが重要なのです。
有効的な盗難対策方法
具体的な対策に入る前に、盗難対策の種類と関係性について説明します。
車の盗難対策には大きく、犯行を妨げるものと、威嚇するものと、盗まれた車を追跡するものの3タイプに分かれます。どれかに偏って対策するのではなく、バランスよく対策することが重要です。
盗難対策(妨げるタイプ)
まず最初に盗難対策のメインと言える、犯行を妨げるタイプの対策製品を紹介します。
ハンドルロック
物理的にハンドルをロックするための製品です。おすすめは「LESTA ハンドルロック」です。
高硬度の合金鋼でできているため、容易に切断されることはありません。また、ハンドルを無理に動かそうとすると、本革部分に圧力が加わりクラクションが鳴る仕組みになっているので、2重で防犯できるというのも魅力です。
【LESTA正規品】ハンドルロック 盗難防止 ステアリングロック リレーアタック対策グッズ 窃盗対策 最強 車 防犯 幅広い車種に対応
タイヤロック
その名の通り、物理的にタイヤをロックするための製品です。
お勧めは、「ホーネット(HORNET) タイヤロック」です。強度があるのは当たり前ですが、色が赤で目立つので、威嚇効果も抜群です。
最近レクサス LXがタイヤロックをつけたまま盗難されるというショッキングなニュースがありました。
レクサス LXがたまたまパワーのある車だったからという見方もできますが、盗難数が多い車種にパワーのあるランドクルーザー、ランドクルーザープラドなどランクインしています。
タイヤロックを検討している方は、自分の愛車のパワーに耐えられる製品かを調査したうえで購入することをお勧めします。
もし、パワーのある車に乗っている方でハンドルロックとタイヤロックどちらかで迷っている場合は、ハンドルロックの購入をお勧めします。
カーセキュリティ
最も強力で窃盗グループも嫌がるのがカーセキュリティです。
カーセキュリティだったらなんでも良いということではなく、必要な機能が揃ったものを選ぶ必要があります。
カーセキュリティはとても高価なものが多いので、性能、知名度とのバランスを考慮して選択することをお勧めします。あくまでも個人的なイメージですが、以下に各メーカの比較表を記載しますので参考にしていただければと思います。
窃盗グループは車を叩いた時に鳴るアラーム音で、どのメーカーのカーセキュリティがついているかを判別します。カーセキュリティのメーカーや機種から車を盗む際の作業時間などを計算するのです。
コスト度外視で性能だけを見れば、クリフォードとパンテーラが最強です。
お勧めはクリフォードのIntelliGuard 880JとパンテーラのZ705です。値段は高いですが、とにかく愛車を盗難から守りたい場合は検討してみれはいかがでしょうか。
もちろん他の防犯対策グッズの取り付けていれば、カーセキュリティの性能が低くても犯行の作業時間に収まらずターゲットにされない可能性もありますので、愛車の盗難対策状況に合わせて選んでいただくと良いでしょう。
盗難対策(威嚇タイプ)
窃盗グループは誰にも気づかれずに車を盗み出すことを目的としています。
犯人を威嚇することで、犯行を抑止することにつながります。防犯アラームはカーセキュリティに搭載されている機能なので省略します。
防犯カメラ
車の窃盗は戸建ての駐車場から盗まれるケースが多いということが分かっています。
朝起きたら家の駐車場に愛車がない!なんて考えたくもないですよね。
自宅の駐車場で一番嫌がられるのが防犯カメラです。記録に残りますからね。
意外とお手頃に取り付けられる防犯カメラもあるので、戸建ての駐車場に愛車を停めている方は検討してみてはいかがでしょうか。
盗難対策(追跡タイプ)
できれば盗まれる前に犯行を阻止するのが理想ですが、盗み出されてしまった後に活躍する追跡タイプの盗難対策をしておくことで、愛車を取り戻せる可能性がグンと上がります。
GPS機器
車にGPS機器を取り付けておくことで、もし車を盗まれてもGPSで愛車の現在位置を把握することが可能です。もちろん犯人に気づかれないような場所に設置しておくことが重要です。
お勧めは「ミマモーレ Mimamore-GPS」です。高精度な位置情報が取得できるのはもちろん、本体が振動を感知すると位置情報が通知されるため、車両の盗難対策にもぴったりです。
マイカーサーチ Plus(トヨタ コネクティッドサービス)
トヨタのコネクティッドサービスの一つであるマイカーサーチPlusを紹介します。
このサービスはトヨタのメーカーオプションナビを取り付けることで利用できることができるサブスクリプション型のサービスで、以下のサービスが利用できます。
・アラーム通知
・エンジン始動通知
・リモートイモビライザー
・車両位置追跡
・警備員派遣
利用価格は月々220円ととても安価に利用できるのも魅力です。
トヨタ車はランドクルーザー、ランドクルーザプラド、プリウスなど盗難率の高い車種が多いので、愛車がトヨタ車の場合は検討してみてください。
愛車を守るためのセキュリティ対策いかがだったでしょうか。大事な愛車を守るために、様々な対策を組み合わせて、盗難対策を万全にしたいですね。
なお、この記事に書いてある対策をしたからといって、絶対に盗難されないというわけではありません。自己責任の上で、参考にしていただければ幸いです。
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