最近ではスーパーなどでも手軽に手に入るラム肉は、ヘルシーでダイエットによさそうなイメージがあります。ラム肉は、ダイエットに良いどんな効果があるのでしょうか。ラム肉に含まれる栄養素やカロリーについて、紹介します。
羊肉の種類
羊肉には「ラム」と「マトン」があります。「ラム」は生後1年未満の子羊の肉を指します。肉質が柔らかく、クセが少ないのが特徴です。「マトン」は生後2年以上の羊の肉を指します。肉質はしっかりしており、羊肉独特のクセがあり、脂がのっているのが特徴です。
ラム肉のカロリー
ラム肉のカロリーは、他のお肉と比べると、どのぐらいのカロリーなのでしょうか。
ラム肉とその他の肉の100gあたりのカロリーと脂質の量は以下の通りです。ラム肉のカロリーは他のお肉と比べると、低いことがわかります。
エネルギー(kcal) | 脂質(g) | |
牛肉/かたロース/脂身つき(100g) | 380 | 37.4 |
豚肉/ロース/脂身つき(100g) | 248 | 19.2 |
羊肉/[ラム]/かた/脂身つき(100g) | 214 | 17.1 |
鶏肉/もも/皮つき(100g) | 234 | 19.1 |
ラム肉のダイエットに良い効果
L-カルニチンの脂肪燃焼効果
ラム肉は他のお肉に比べて、L-カルニチンが多く含まれています。L-カルニチンはアミノ酸の一種で、脂肪を燃焼するミトコンドリアに脂肪酸を運ぶという重要な働きをしています。ミトコンドリアに脂肪酸が運ばれることで、脂肪が燃焼し、エネルギーへと変わります。L-カルニチンは体内でも作られますが、年をとるごとに減少していきます。L-カルニチンを摂取することで、瘦せやすい体づくりが期待できます。
ラム肉の脂肪は溶けにくい
ラム肉の脂肪は他のお肉と比べると脂肪が溶ける温度が44度と高いのが特徴です(鶏肉は30~32度、豚肉は38度、牛肉は40度)。溶ける温度が高いと、体内で脂肪が溶けにくいため、体外にそのまま排出されやすいといわれています。
筋肉のもととなるたんぱく質
他のお肉と同様、ラム肉には多くのたんぱく質が含まれています(100gあたり18g)。たんぱく質は筋肉・内臓・骨・皮膚などの材料となる栄養素です。運動も取り入れ、筋肉量を増やすことで、基礎代謝がアップします。
糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB群
ラム肉には、糖質をエネルギーに変換する働きをするビタミンB1や、脂質や糖質、たんぱく質をエネルギーに変わるのをサポートする栄養素であるビタミンB2が含まれています。
その他の栄養素
亜鉛・・・不足すると味覚異常の原因になる。
ビタミンE・・・血行の改善や抗酸化作用を持つ。
鉄・・・貧血の予防。
不飽和脂肪酸・・・血圧を下げ、悪玉コレステロールを低下させる。
注意点
食べ過ぎに注意する
ラム肉は少しクセがあるにで、濃い味付けにしたり、たれなどで食べることが多くなります。つい食べ過ぎてしまいカロリーオーバーしてしまわないように気をつけましょう。
低温でしっかり加熱する
ラム肉は焼きすぎると体の害となる物質が発生したり、栄養素が壊れてしまうことがあります。低温でしっかり加熱することが必要です。
おいしいラム肉を上手に活用して、ダイエットを成功に導きたいですね。(written by Cocoon)
※ダイエットは個人の体質や誤った方法による実践によって、体調不良を引き起こす場合があります。実践の際は、必ず自身の体質や健康状態を十分に配慮したうえで、正しい方法でおこなう必要があります。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。